「シャンプー×食器洗剤は危険？髪と頭皮を守る正しいケア法」

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こんにちは、美容師の浅野です。

最近SNSで、「シャンプーに食器洗剤を混ぜると髪がサラサラになる」という美容トレンドを目にしましたか？

私の元にもお客様やSNSのフォロワーさんから、「これって本当にやってもいいの？」といった質問が寄せられるようになりました。

結論から言うと、この方法は絶対におすすめできません。

むしろ髪や頭皮に深刻なダメージを与える可能性があります。

今回は、美容師としての視点からこの方法の危険性や効果、さらに正しい髪のケア方法について詳しくお話しします。

1. シャンプーに食器洗剤を混ぜる理由とは？

SNSで広まったこの方法ですが、主に以下の理由から注目されているようです。

1. 髪のベタつきを取り除ける

髪がオイル毛や被膜毛（ヘアオイルやスタイリング剤の使い過ぎでコーティングされている状態）の場合、

通常のシャンプーでは洗い流せないことがあります。

そのため、食器洗剤の高い洗浄力で「リセット」できると考えられています。

2. 手軽で安価

特別なシャンプーを買わずに、自宅で簡単に試せるという手軽さが人気の理由の一つです。

3. SNS映え

「やってみた！」という投稿が注目を集めることから、実際の効果よりも話題性が先行しているケースもあります。

しかし、これには大きなリスクが伴います。

2. 実際にやってみた結果、私が感じたこと

私はプロの美容師ですが、正直なところ試すのは怖かったです。それでも、実際に自分の髪で試してみました。

結果は以下の通りです：

• 頭皮が乾燥しすぎて痒みが出た

食器洗剤の強い脱脂力が頭皮の必要な皮脂まで奪ってしまい、乾燥と痒みが発生しました。

• フケが出た

頭皮のバリア機能が弱まるとフケが増えることがあります。

まさにそれが起こりました。

• 髪がゴワゴワに

髪の水分が失われ、きしみやゴワつきを感じました。

結果、頭皮環境も髪質も悪化してしまいました。

3. 美容師としてこの方法をおすすめしない理由

なぜこの方法が危険なのか、美容師の視点から解説します。

① 頭皮への影響

食器洗剤は、主に油汚れを強力に落とすために作られています。そのため頭皮に付着すると、

必要な皮脂を奪いすぎて乾燥を招きます。

乾燥した頭皮は痒みやフケ、ひどい場合は炎症を引き起こす可能性があります。

② 髪へのダメージ

髪は繊細なタンパク質で構成されています。

食器洗剤の強い洗浄成分は、髪のキューティクルを剥がし、水分や栄養素を奪ってしまうため、

パサつきや枝毛の原因になります。

③ 元に戻すのが大変

一度ダメージを受けた髪や頭皮を回復させるのは、時間も手間もかかります。

特に傷んだ髪は、切らない限り完全には元に戻りません。

4. 試したい場合の注意点

それでも「どうしても一度試意点してみたい！」という方のために、最低限の注意点をお伝えします。

1. 頭皮には絶対につけない

食器洗剤は頭皮には非常に刺激が強いです。

髪の毛だけに使い、頭皮に付着しないよう注意してください。

2. オイル毛や被膜毛の場合のみ使用

髪がスタイリング剤やオイルで重くなりすぎている時のみ、一度限りのリセット目的で試すのが良いでしょう。

3. 必ずトリートメントを併用する

洗浄後は髪の保湿をしっかり行うため、トリートメントをたっぷり使いましょう。

4. 頻繁に行わない

何度も行うと髪のダメージが蓄積します。あくまで「最終手段」として考えてください。

5. では、正しい髪のリセット方法とは？

食器洗剤に頼らず髪を健康に保つ方法をご紹介します。

① クレンジングシャンプーを使う

市販のクレンジングシャンプーには、髪や頭皮に優しい成分が含まれており、被膜毛やオイル毛をしっかりリセットできます。

② 重曹やクレイパックを試す

自然素材で作られた重曹やクレイパックを使うと、余分な皮脂やスタイリング剤を落とすことができます。

③ 美容室でのヘッドスパ

プロの技術を活用して頭皮や髪をクレンジングするのも効果的です。

定期的なヘッドスパは頭皮環境を整え、健康な髪を育てる助けになります。

まとめ

SNSで話題の「シャンプーに食器洗剤を混ぜる」方法は、手軽さや話題性から試してみたくなるかもしれません。

しかし、髪や頭皮へのリスクを考えると、美容師としてはおすすめできません。

髪や頭皮のトラブルは一度起きると、元に戻すのが非常に大変です。

正しい方法で髪のケアを行い、美しい髪を保つことが何よりも大切です。

もし髪や頭皮に関してお悩みがあれば、ぜひ美容師に相談してください。

プロの視点から、あなたに最適なケア方法を提案します！

最後までお読みいただきありがとうございました！